結晶構造の空隙を可視化するアプリケーションの開発

野口文雄*、花岡伸樹、浦野靖久、小林秀彦、三浦 弘

埼玉大学工学部応用化学科 〒338-8570 埼玉県浦和市下大久保255
*email

(Received: February 20, 1998; Accepted for publication: September 7, 1998 Published on Web : October 21, 1998)

通常のパソコン結晶アプリケーションではメモリ上に結晶構造の空隙情報を蓄えていないため、空隙の数値位置座標を表示することはできない。そこで、空隙の位置および大きさを表示できるMS-Windows95/MS-WindowsNTアプリケーションを開発した。このソフトウェアによってセーブされたVRMLのテキストファイルにより、空隙の配列が高品位の3次元グラフィックで表示できる。ユ−ザ−は空隙の大きさに依存した色階調によって描かれた断面図を見ることにより、空隙の広がりを認識できる。自作の結晶データベースを用いるため、本アプリケーションの開発では、データベースエンジンを搭載したBorland社のC++ Builderを用いた。このため、上述の計算は有機・無機の結晶約3500の結晶について容易に実行できる。

Keywords: Vacant Space, Crystal Structure, PC MS-Windows Application, C++, VRML


Abstract in English

Text in Japanese

PDF file(609KB)


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