関連イベント情報
つくばカーボンの会:第2回セミナー
筑波大学 物質工学系 理論セミナー(共催)
- 日 時
- 1997年7月 7日(月) 14:00より
- 会 場
- 3F417 (筑波大学第3学群F棟4階)
- 交通1
- 常盤線土浦駅か荒川沖駅から,または東京駅八重洲口発高速バス終点つくばセンターより「筑波大中央」行きバスで,「第三学群棟前」下車.その右手にある12階の建物がF棟です.その4階の417教室です.
- 交通2
- 車で来られる方は,そのF棟横の来客用駐車場(F棟下の守衛の許可を得て下さい.)または自由駐車場を御利用下さい.
- 講演者
- 川本 徹 氏 (電子技術総合研究所 電子基礎部)
- 演 題
- TDAE-C60の強磁性に関する理論
- 討論主題
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TDAE-C60の強磁性発現発現機構の起源として,電荷移動誘起分子内ヤーンテラー(CTJT)歪みと,分子間協力ヤーンテラー(CJT)歪みである可能性を提案する.まず,半経験的分子軌道計算を用いた構造最適化を行いC60は電荷移動によってどのようなCTJT歪みが起こるかを確かめ,この歪んだC60同士の配向,すなわちCJT歪みの形状と実現する磁性との関係を議論する.更に,C60をモデル化した一次元複数バンドハバードモデルに対する厳密対角化を行い理論の有効性を確かめ,最後に実験的にその実現性を確かめる方法についても述べます.
- 講演者
- 柴山 義行 氏 (東京工業大 理学部 化学)
- 演 題
- マイクログラファイト集合体としての活性炭素繊維の構造,物性及びヨウ素ドープ効果
- 討論主題
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典型的な芳香族分子であるベンゼンは,ヒュッケル近似であらわされるような離散的な電子状態を形成し,絶縁体となる.一方,このベンゼンが無限に縮重したと考えられる黒鉛は半金属であり,良導体である.この絶縁体であるベンゼンと半金属である黒鉛との中間に有限サイズグラファイトを考えることができ,その電子状態に興味が持たれる.活性炭素繊維(ACF)は面内サイズ30オングストローム程度のマイクログラファイトの乱れた3次元ネットワークから構成されている物質である.また熱処理を施すことによりこのマイクログラファイトの大きさを制御することができる.マイクログラファイトサイズを熱処理により制御することにより,そのサイズ効果を電気伝導度,磁化率,熱起電力から調べた.1200℃以上の熱処理によりマイクログラファイトサイズの増加が認められる.これに伴い,輸送現象は半導体的なものから金属的なものへ,磁性は局在電子によるものから伝導電子によるものへ変化している.マイクログラファイト1つに局在していたキャリアがこれは熱処理によるACFの構造の秩序化に伴い金属的な伝導を担うようになったためと思われる.
連絡先 筑波大学 物質工学系(Tel : 0298-53-5297 or 6463,Fax : 0298-55-7440
)
藤田 光孝,中田 恭子