メッセージ通信ライブラリを用いたプログラムの並列化例と計算速度および計算精度の評価

田村 克浩a, 稲富 雄一b, 長嶋 雲兵b*

a静岡県静岡工業技術センター, 〒421-1298静岡市牧ヶ谷2078
b産業技術総合研究所グリッド研究センター, 〒305-8561つくば市東1-1-1

(Received: December 31, 2001; Accepted for publication: February 12, 2002; Published on Web: March 22, 2002)

  2進数における循環小数である10進数の0.1を109回逐次加えるプログラムと104回の部分和をとり、これを105回加え最終的に109回加えるプログラムを作成し、メッセージ通信ライブラリMPIを用いてプログラムの並列化を行った。これらプログラムをAlta Technology AltaCluster、Hitachi SR8000、IBM RS/6000 SP、SGI Origin2000の計4種類の並列計算機を用いて8CPUまでの実行速度および計算精度の評価を行った。その結果、通信量が演算量に比べて小さいため、いずれの並列計算機でもほぼCPU数に応じた高速化が図ることができた。また、計算精度はそれぞれのプログラムとも4つの並列計算機で全く同一であった。逐次加えていく場合は、情報落ちにより正確な解が得られないが、並列化により精度向上が観測された。104回の部分和を加える場合は、逐次計算でも正しい解が得られるが、並列処理によりわずかな精度劣化が見られた。

キーワード: 並列計算, SPMDモデル, MPI


Abstract in English

Text in Japanese

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