計算化学による振動スペクトルの予測
−気相ジクロロメタン分子CH2Cl2、CHDCl2、CD2Cl2の振動数と赤外強度の非経験的分子軌道計算−

田辺 和俊a*, 松本 高利b, 都築 誠二a

a産業技術総合研究所計算科学研究部門, 〒305-8568 つくば市梅園1-1-1
b東北大学多元物質科学研究所, 〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1

(Received: January 17, 2002; Accepted for publication: February 15, 2002; Published on Web: April 24, 2002)

  振動スペクトルの理論的解析法として非経験的分子軌道法がどの程度実測スペクトルを再現できるかを検証するために、GAUSSIAN94プログラムを用いて振動数と赤外強度を計算した。ジクロロメタンCH2Cl2、CHDCl2、CD2Cl2について基底関数と計算法の多数の組み合わせを用いて気相分子の振動数と赤外強度を計算し、実測値と比較した。その結果、計算値に対してscale factorを用いることにより、振動数と赤外強度の実測値を最もよく再現する基底関数と計算法の組み合わせを決定した。

キーワード: 振動スペクトル, 分子軌道法, 振動数, 赤外強度, ジクロロメタン


Abstract in English

Text in Japanese

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