非経験的分子軌道計算による亜鉛・カドミウムイオン用蛍光性化学センサー 2,6-Bis(quinolinecarboxy)methylpyridineの発光メカニズム

川上 淳a*, 宮本 量a*, 木村 公昭a, 小幡 和弘a, 長岐 正彦a, 北原 晴男b

a弘前大学理工学部, 〒036-8561 青森県弘前市文京町3番地
b弘前大学教育学部, 〒036-8560 青森県弘前市文京町1番地

(Received: March 3, 2003; Accepted for publication: June 9, 2003; Published on Web: June 30, 2003)

  2,6-Bis(quinolinecarboxy)methylpyridine (P2Q)を、金属イオン用蛍光性化学センサーとして合成した。P2Qは殆ど蛍光を示さない系であるが、亜鉛或はカドミウムイオンが存在すると蛍光を示すことがわかった(If,Zn > If,Cd)。そこで、P2Q-亜鉛錯体の発光メカニズムについて、時間依存密度汎関数法による非経験的分子軌道計算を用 いて調べた(Gaussian 98, 6-31+G(d))。その結果、P2Qは、亜鉛イオンと錯形成することによって、最低励起状態がnp*からpp*に変わり、蛍光を発するようになることが示唆された。

キーワード: 非経験的分子軌道計算, 時間依存密度汎関数法, キノリン, 亜鉛, カドミウム, 金属イオン認識, 蛍光センサー


Abstract in English

Text in English

PDF file(62kB)


Return