(Received: June 27, 2003; Accepted for publication: July 18, 2003; Published on Web: September 8, 2003)
本論文では,化学反応データベースの信頼性についての検証結果が述べられている.近年,化学反応データベースを自動的に活用し,化学研究への実践的活用を目指す化学反応予測や合成経路設計の研究が報告されている.これらのコンピュータシステムにとって,その基盤となる化学反応データベースの質と内容は極めて重要である.そこで,データベースの質の基本であり,かつ,検索対象として利用する場合にも重要であることから,データの信頼性についての検証が行なわれている.60万件の化学反応データから抽出した329件の反応データのうち151件に誤データが見つけられている.誤データの事例と現行の一般的な反応データベースの抱える課題について考察が行なわれる.
キーワード: 化学反応データ, データベース, 化学反応予測, 合成経路設計