SrTiO3とCaTiO3のTi-K XANESスペクトルにおける低エネルギーピークの起源

藤田 昌樹a, 中松 博英b, 杉原 淳c, 相原 惇一a, 関根 理香a*

a静岡大学理学部化学科, 〒422-8529 静岡県静岡市大谷836
b京都大学化学研究所, 〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄
c湘南工科大学材料工学科, 〒251-8511 神奈川県藤沢市辻堂西海岸1-1-25

(Received: August 11, 2003; Accepted for publication: November 5, 2003; Published on Web: December 24, 2003)

  SrTiO3とCaTiO3のTi-K XANESスペクトルの低エネルギー部分はメインピークと吸収端前ピークB、Cからなる。われわれは L2連続状態波動関数を取り入れたDV Xa法を用いて、これらのピークの帰属を行った。このDV Xa法をモデルクラスター[TiO6M8(TiO5)6M24]20+(M=SrまたはCa)に適用することにより、これらのピークの相対位置と強度を再現することに成功した。これらのピークはすべて、チタン原子の1s電子から同じチタン原子のp型原子軌道関数 (AO) への遷移であることがわかった。一般に、モデルクラスターの中心のチタン原子のp型AOはその周囲の原子のさまざまなAOと混合する。このように、典型的なペロブスカイト型チタン酸塩であるSrTiO3とCaTiO3のメインピークと吸収端前ピークの起源を単一の理論的枠組みの中で矛盾なく説明することができた。

キーワード: XANES, 吸収端前ピーク, チタン酸ストロンチウム, チタン酸カルシウム, DV Xa


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