X-及びXO4- (X = F, Cl, Br, I) の核磁気遮蔽定数
−相対論的効果と電子相関効果の検討−

谷村 景貴*, 波田 雅彦

東京都立大学大学院理学研究科, 〒192-0397 東京都八王子市南大沢1−1

(Received: May 18, 2004; Accepted for publication: July 9, 2004; Published on Web: November 26, 2004)

  核磁気遮蔽定数の計算値を通して相対論と電子相関に関する個々の効果及び相乗的効果について比較検討した。相対論的ハミルトニアンを2次のDouglas-Kroll-Hess(DKH2)法によって作成し、電子相関を2次のMoller-Plesset法(MP2)で考慮した。波動関数には、スピン−軌道相互作用と外部磁場の効果を最良に記述できるようにGeneralized UHF波動関数(GUHF)を用いた。相対論と電子相関が磁気遮蔽定数の絶対値へもたらす影響と2分子の差にあたる化学シフトへの影響がどのように相違するのか、また、両者の間では加成性が成立するかどうかについて着目して考察した。対象分子には、ハロゲン化物イオンX-および過ハロゲン酸イオンXO4-(X=F, Cl, Br, I)を選んだ。

キーワード: 磁気遮蔽定数, 化学シフト, NMR, 相対論的効果, 電子相関効果


Abstract in English

Text in Japanese

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