総合論文

コンピュータによる赤外スペクトルからの構造推定

田辺 和俊a*, 松本 高利b, 伊藤 祥司c, 上坂 博亨d, 都築 誠二e, 田村 禎夫e, 佐伯 慎之助e, 小野 修一郎a

a千葉工業大学社会システム科学部, 〒275-0016 習志野市津田沼2-17-1
b東北大学多元物質科学研究所, 〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
c筑波大学工学研究科, 〒305-0006 つくば市天王台1-1-1
d富山国際大学地域学部, 〒930-1292 富山県上新川郡大山町東黒牧65-1
e産業技術総合研究所計算科学研究部門, 〒305-8568 つくば市梅園1-1-1

(Received: May 12, 2004; Accepted for publication: May 31, 2004; Published on Web: December 28, 2004)

  コンピュータを用いて赤外スペクトルから化学構造を推定するには、データベースを利用する帰納的方法、知識ベースを利用する経験的方法、計算化学を利用する理論的方法、など様々な方法がある。赤外スペクトルからの構造推定能力の向上をめざして、コンピュータを用いて化学構造を推定するこれら様々な手法を総合的に検討した。まず、赤外スペクトルデータベースを利用する帰納的方法を検討し、問題点を考察した。次に、線形学習機械やニューラルネットワークを用いて、赤外スペクトルから官能基の有無を推定する経験的手法を検討し、問題点を考察した。さらに、計算化学を利用する理論的方法の能力を検証するために、非経験的分子軌道法により赤外スペクトルの振動数と強度を計算し、実測値をどの程度再現できるかを検討した。しかし、どの方法を用いても、現状のコンピュータの能力では赤外スペクトルから構造を推定するには多くの問題があることが分かった。

キーワード: 赤外スペクトル, 構造推定, データベース, ニューラルネットワーク, 非経験的分子軌道計算


Abstract in English

Text in Japanese

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Appendix


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