単糖の変換経路の自動生成システム

野中 利之a*, 田嶋 聖彦b, 服部 秀雄b, 新井 邦夫c

a東北大学大学院工学研究科, 〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-07
b(株)コンポン研究所, 〒451-0051 愛知県名古屋市西区則武新町4-1-35
c東北大学大学院環境科学研究科, 〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-07

(Received: December 6, 2004; Accepted for publication: November 17, 2005; Published on Web: March 30, 2006)

  持続可能な社会の構築に向けて、バイオマス資源を用いた化学プロセスの開発が期待されている。バイオマスを構成する糖類は、一般にそれぞれの構成炭素が1個の酸素を保有し、その中の1つの炭素がカルボニル基となっている他は、全体に水素で飽和されている。このことから、炭素・水素・酸素を構成元素とする化合物は、原理的に同一炭素数の単糖または単糖の水和物を出発原料として、不要な水素と酸素を脱離させた反応中間体を経由することによってほとんどすべてを誘導することが可能である。
  しかしながら、複雑な反応性を有する糖から目的化合物への変換経路を考えることは一般には困難である。そこで、著者らは単糖の化学工業原料としての可能性を検討する一助として、従来明らかにされている糖類の基本的な反応パターンに基づいた糖分子の構造の変化を計算機内で実現し、目的化合物と出発原料である単糖の間の合成経路を自動的に生成するシステムを開発した。
  プログラムは、Pascalで記述されており、Linux上で実行される。糖類に関する基礎反応を用いて、単糖から目的化合物まで考えられる複数の合成経路を明示することを主目的とする。

キーワード: バイオマスリファイナリー, バイオマス利用, 単糖, 合成経路, 自動生成


Abstract in English

Text in Japanese

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