(Received: October 24, 2005; Accepted for publication: February 10, 2006; Published on Web: August 18, 2006)
C60の30箇所の二重結合へ付加基を導入した時に得られる付加パターンを8桁の16進数(30ビットの2進数)で表現した構造IDを、区別不能な付加パターンからなるマイナー構造IDと、それらの代表構造で表されたメジャー構造IDに分類した。メジャー構造IDは構造異性体を重複無く表現する指標であり、付加パターンが同一構造か直ちに比較することができる。本研究では構造IDをSVG1.1形式で書かれたシュレーゲル図および、PDB形式で書かれた3次元座標へ変換し可視化するプログラムツールを作成し、任意の構造IDを直接可視化するためのハイパーリンクを提供する。このツールは、付加パターンをグラフィカルに定義することが可能で、この付加パターンに対応するメジャー構造IDおよび鏡像異性体のメジャー構造IDを直ちに出力することができる。また、立体障害を考慮し付加可能な反応箇所を表示し、多付加パターンを維持したままシュレーゲル図を回転させることも可能である。
キーワード: フラーレン, 構造ID, 指標, シュレーゲル図