C60Rn(n = 0-30)のNMRピーク比及びピーク数の網羅的予測

樋田 竜男*, 内田 勝美, 石井 忠浩, 矢島 博文

東京理科大学 理学部応用化学科, 〒162-8601東京都新宿区神楽坂

(Received: October 31, 2005; Accepted for publication: February 6, 2006; Published on Web: August 18, 2006)

  C60の30箇所の二重結合へ付加基を導入した時に得られる任意の誘導体に対するNMRスペクトルのピーク強度とピーク数を計算するプログラムツールを開発した。このツールは、一付加体がC2もしくはC2v対称である任意の構造の付加基、およびフラーレンを構成する原子に対して、区別不能な原子団を数え上げることができる。このツールにより、任意の付加基がcis-1以内に入らないケースに於いて、考えられる全誘導体のNMRスペクトルのピーク強度とピーク数のリストが求められた。また、ピーク強度を最も簡単な比であらわしたとき、区別可能なピークパターンを数え上げ、それぞれに含まれる付加パターンのリストを作成した。なお、使用した計算モデルの妥当性はbis(4-methoxyphenyl)methano[60]fullerene 2付加体のtrans-1及びe異性体の実測値を以って裏付けられた。

キーワード: フラーレン, 多付加体, NMR


Abstract in English

Text in Japanese

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