総   説

次世代生体巨大分子の量子化学

関野 秀男

豊橋技術科学大学・知識情報工学系, 〒441-8580 豊橋市天伯町雲雀ヶ丘1−1
科学技術振興機構(JST)CREST, 〒332-0012 埼玉県川口市本町4-1-8

(Received: March 23, 2007; Accepted for publication: June 7, 2007; Published on Web: July 20, 2007)

  巨大生体高分子への量子論の適用は新しい多体論を必要とするかもしれない。現存の量子化学的手法のそのままの形での拡張適用は理論的にも技術的にも破綻する可能性がある。生命科学に必要な精度を保障するにはシミュレーションにおける空間表現の問題が重要となる。次世代量子化学では半世紀以上にわたって使われているガウシアン基底を越える表現法が必要であろう。多重解像度多重ウェーブレット基底による分極率のような分子物性予測により、新しい効率の良い空間表現の試みを示した。また現在大規模量子化学計算の主流である密度汎関数法での物性算定の問題にも空間表現が関連している。

キーワード: ナノスケール, 空間表現, 多重解像度, ウェーブレット基底


Abstract in English

Text in Japanese

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