技術論文

Microsoft Excelを用いたケモメトリクス計算(1)
−行列の扱いと重回帰−

吉村 季織*, 高柳 正夫

国立大学法人東京農工大学農学府, 〒183-8509東京都府中市幸町3-5-8

(Received: January 28, 2008; Accepted for publication: May 1, 2008; Advance publication: May 30, 2008)

  近年、化学データを数学的・統計的手法により解析する「ケモメトリクス」が盛んに用いられるようになってきた。しかし、日本の大学の化学教育の場ではほとんど取り上げられていない。ケモメトリクスや数値計算の専用ソフトウェアを使うことなく、現在最も普及しているソフトウェアのひとつであるMicrosoft Excel(Excel)の基本機能を用いてケモメトリクス計算を行うことができれば、多くの教育・研究機関で役立つものと思われる。そこで本稿では、Excelを用いたケモメトリクス計算シリーズの第1弾として、Excelでの行列の扱い方とその応用として多変量解析の基本である重回帰による曲線フィッティングを解説する。Excelで行列を扱うことは、配列を扱うことであり、配列数式に慣れる必要がある。そこで、最も簡単な配列数式から、行列の演算、行列式、逆行列の計算を行い、基礎的な配列の取り扱いを解説した。また、重回帰では、曲線データの生成と、生成したデータへの高次曲線の最小二乗フィッティングを配列数式により実行した。

キーワード: Microsoft Excel, ケモメトリクス, 配列数式, 行列, 重回帰


Abstract in English

Text in Japanese(HTML)

PDF file on J-STAGE


Return