浮遊粒子状物質の可視化:画像的アプローチ

青山 智夫a*, 神部 順子b, 長嶋 雲兵c, 中山 榮子d

a宮崎大学工学部電気電子工学科, 〒889-2192宮崎市学園木花台西1-1
b江戸川大学メディアコミュニケーション学部情報文化学科, 〒270-0198 流山市駒木474
c産業技術総合研究所計算科学研究部門, 〒305-8568つくば市梅園1-1-1中央第二
d昭和女子大学大学院生活機構研究科, 〒154-8533世田谷区太子堂1-7

(Received: May 12, 2008; Accepted for publication: October 20, 2008; Advance publication: December 12, 2008)

  黄砂,ヘイズは大気中の浮遊粒子状物質(Suspended Particulate Matter, SPM)が起こす現象である.我々はそのときのSPM濃度分布を調査した.その結果SPM濃度分布にメソ構造が存在すること,その構造が黄砂現象と大気境界面で違うことを示した.
  メソ構造の詳細を見るため,デジタル一眼レフカメラを用いるSPM可視化の方法を考案した.その方法で明らかになった黄砂現象の特徴は,
  1. 分布形状は不定形で高濃度の中心部と周辺部がある.雲の生成を伴うこと,
  2. 随伴雲の位置から判断すると黄砂の上限高度は約600mであること,
  3. 海に沈降する黄砂は,本体とヘイズ部の二層構造を成していること,
  である.同法をヘイズに適用して,
  1. 大気の中の微細な流れをSPMの散乱光は明らかにし,大気流動のトレーサになること,
  2. SPM粒子散乱光のRGB分解画像から大気の立体構造が定性的に分かること
  が明らかになった.

キーワード: エアロゾル, 浮遊粒子状物質, 黄砂, ヘイズ, 可視化


Abstract in English

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