波長760-1000 nmで検出される大気エアロゾルの分布

青山 智夫a*, 神部 順子b, 長嶋 雲兵c, 中山 榮子d

a宮崎大学工学部電気電子工学科, 〒889-2192宮崎市学園木花台西1-1
b江戸川大学メディアコミュニケーション学部情報文化学科, 〒270-0198 流山市駒木474
c産業技術総合研究所計算科学研究部門, 〒305-8568つくば市梅園1-1-1中央第二
d昭和女子大学大学院生活機構研究科, 〒154-8533世田谷区太子堂1-7

(Received: January 20, 2009; Accepted for publication: September 8, 2009)

  大気中の濃度十数ppbオーダのエアロゾル分布を,近赤外線(760~1000 nm)カメラで可視化する方法を提示する.デジタル一眼レフカメラ内部の赤外線カット・フィルタをロングパス・フィルタに交換して赤外線カメラとした.カメラのRGB成分に関する特性を調査し,大気中の霞状のエアロゾルを強調するRGB要素間の演算を示した.その演算を組合せた2つの画像処理法を示し,それらを線画諧調法,等高線描画法と命名した.機能は以下である.
  線画諧調法:エアロゾル散乱光を数本程度の等輝度像と濃淡像で表示する方法.
  本法で表示した雲はエアロゾルの霞の中に存在している.雲からは希薄な霞が流出していることがある.霞は雲と同期して流動せず濃度も形状も変化している.変化は秒単位で観測できる.
  等高線描画法:エアロゾル散乱光を十数本以上の等輝度線により表示する方法.
  本法は一種の微分画像表示法である.線画諧調法では示すことのできない発熱体周辺の大気の流動が表示できる.1 km以上の遠方から航空機エンジン排気の動き,地形による大気流の変化が分かる.丘陵稜線伝いの大気の流れ,乱気流,渦なども可視化できる.
  これらの方法は可視光カメラでは表示困難な大気構造の詳細を明らかにする.

キーワード: エアロゾル, 浮遊粒子状物質, 大気構造, 乱気流, 渦


Abstract in English

Text in Japanese(HTML)

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