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2018年度表彰

2019年6月7日 表彰

2018年度

日本コンピュータ化学会  表  彰
SCCJ Award of the Year 2018

[ 学会賞 | 功労賞(特別功労賞) | 吉田賞(論文賞) ]

日本コンピュータ化学会 2018年度 学会賞
【受賞者】

内田 希 氏 長岡技術科学大学 工学部 物質材料工学専攻 准教授

【受賞理由】

 2019年1月25日に開催された日本コンピュータ化学会役員会で、2018年度の日本コンピュータ化学会学会賞を、長岡技術科学大学工学部物質材料工学専攻 Department of Material Science and Technology 准教授 内田希氏に授与することが満場一致で決まりました。ここに同氏の経歴と推薦理由を記します。
 内田希准教授の略歴を紹介します。
 内田希准教授は1986年12月31日北海道大学で博士(理学)を取得なされたのち
 長岡技術科学大学,助手,1987年01月01日~ 1992年03月31日
 長岡技術科学大学,助教授,1992年04月01日~ 2007年03月31日
 長岡技術科学大学,准教授,2007年04月01日~ 継続中
とキャリアを重ねています。
 研究テーマは、計算化学から環境問題など広きにわたり、最近の仕事は今後計算化学で大いに広がる以下の5項目を挙げられる。学生は、わかりやすい実験と理論の二刀流を容易にこなしているようである。

1)計算機化学によるポリイソプレン分子の物性評価,分子力学法 配座探索 三次元構造

2)分子軌道法を用いた白金触媒によるCO2還元課程の研究,燃料電池 CO2還元 Methanol生成 計算機化学

3)計算機化学を用いたNiめっき中へのTiO2微粒子の共析過程の研究,高潤滑 高強度被膜 分子軌道法

4)浸漬熱によるナノダイヤモンドの表面評価,熱量計 表面官能基 計算機化学

5)計算機化学を用いた不定形耐火物中におけるシリカフュームの挙動の研究,耐火物 製鉄 材料強度 分子軌道法

 内田希氏は、物理学・化学・生命科学、そしてそれらの境界領域に拡がる「未開の地」の拡がりに対し、計算化学による精密なシミュレーションと精密にデザインされた実験的手法を駆使して、様々な自然現象の理解を実現し、さらに演繹的手法を用いて新しい現象の予測・発見に挑み、そのための新しい理論手法・計算手法と実験的手法の開発を行ってきました。
 以上のような内田希氏の計算化学に対する貢献に対し「日本コンピュータ化学会」は、ここに内田希氏を本会の学会賞の受賞者とすることに決定致しました。

(文責:会長 細矢治夫)

日本コンピュータ化学会 2018年度 吉田賞(論文賞)
【受賞論文】

フラグメント分子軌道(FMO)法を用いた散逸粒子動力学シミュレーションのための有効相互作用パラメータ算出の自動化フレームワーク

奥脇 弘次1, 土居 英男1, 望月 祐志1,2

1) 立教大学理学部化学科

2) 東京大学生産技術研究所

Journal of Computer Chemistry, Japan, Vol. 17(2018), No. 2, pp.102-109

【受賞理由】

 2019年1月25日に開催された日本コンピュータ化学会役員会で、2018年度の日本コンピュータ化学会論文賞を以下の論文に対し与えることとなった。ここに推薦理由を記します。
 比較的多数の目的機能を同時に有した高精度高速材料開発の要求が高まっており,スーパーコンピュータを用いた大規模計算シミュレーションによる広範囲の物質探索が注目を浴びている.本論文では、散逸粒子動力学(DPD: Dissipative Particle molecular Dynamics)シミュレーションを例に,有効相互作用パラメータ(χパラメータと呼ばれる) をフラグメント分子軌道(FMO)法から導出するためのフレームワークとワークフローシステムの開発を報告している.電荷密度計算の基礎技術であるFMO計算は非経験的であるため,本論文に報告された方法は、高分子系素材に関わるほとんどの有機化合物に対して適用することが可能であり,χパラメータの算定に汎用性を持つ.この報告では,本システム(FCEWS: FMO-based Chi-parameter Evaluation Workflow System)の開発の目的,理論的な背景と利用法を解説した。
 このように著者らはFMO法を用いた計算化学的解析法の開発を行って質の高いχパラメータ推算結果を報告している。本論文はコンピュータ化学分野の広範囲な分野において質の高いパラメータ生成の可能性を持つばかりではなく、計算機化学の発展に大きな希望を持たれていた故吉田弘先生のご意志に添うものであるので、さらに一層の発展を期してこれを吉田賞論文として表彰する。
 以上のような試みを通じた計算化学に対する多大なる貢献に対し「日本コンピュータ化学会」は、ここに本論文を本会の論文賞(吉田賞)としてたたえることに決定致しました。

(文責:会長 細矢治夫)

日本コンピュータ化学会 2018年度 功労賞
【受賞者】

太刀川 達也 氏 埼玉大学 大学院 理工学研究科 講師

【受賞理由】

 2019年1月25日に開催された日本コンピュータ化学会役員会で、2018年度の日本コンピュータ化学会功労賞を埼玉大学大学院理工学研究科講師 太刀川達也氏に授与することが満場一致で決まりました。ここに同氏の経歴と推薦理由を記します。
 太刀川達也氏の研究内容は 主に光機能性を有する新しい有機化合物の合成と物性評価を行っている。現在は、目視による放射線検出材料の開発を目的に、放射線の電離作用を利用して無色の化合物から有色の色素化合物に変化するカラーフォーマーの研究を行っている。 これは、斯界の研究者から高く評価されております。
[本会への功績] 本功労賞は、太刀川達也氏が本会に長年果たして来られた多大な功績に対するものであります。
 太刀川達也氏は、2002年1月1日に発足した、日本コンピュータ化学会に参加し、研究成果を積極的に発表し、学会理事として会の運営に携わって来られました。太刀川達也氏の本学会への貢献として特筆すべきは、学会誌の編集と出版であり、本学会会員の研究発表に多大の功績をされました。
 日本コンピュータ化学会論文誌は毎年定期的に出版され、Web上で論文を簡便に読むことが可能であるため、学会員以外の読者も多く、日本コンピュータ化学会の地位向上に大きな貢献をしています。
 以上のような太刀川達也氏の学会誌編集を通じた計算化学に対する多大なる貢献に対し「日本コンピュータ化学会」は、ここに太刀川達也氏を本会の功労賞の受賞者とすることに決定致しました。

(文責:会長 細矢治夫)

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